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映画テラフォーマーズを全力で擁護する感想

各所で酷評されている映画版テラフォーマーズを空気を読まず全力で擁護する感想です。
前提として、筆者はよほどひどくない限りはよほど酷いとは言わない性質であり、
良かった点を全力で探して擁護する方向で今記事を書き、
そして多数の戦隊・ライダー映画でよく訓練された視聴者であります。

現時点までで発売されているテラフォーマーズの漫画・関連書籍全般と映画のネタバレが多大に含まれておりますので、了承の上お読みください。




まず映画テラフォはハリウッドなどのSFアクションではありません。そちらと比べるからしょぼいとかなんとか思ってしまうのです。
この映画は怪奇特撮アクションです。昔の仮面ライダーやウルトラQの仲間です。今的に言えばニチアサです。そう思えば幾分か気持ちが楽になると思います。


最初に、原作を知ってるとグロさ加減が気になると思いますがそこまでグロくはありませんした。
だいたいのキャラが頭飛ばされるだけで、おそらく変態してる間は血じゃなくて虫的な体液で統一されてるためか血しぶきもほぼ無いです。じょうじは言わずもがな。一番血を流していたのは菜々緒の義父でした。
そのぶんスライム的な粘液がけっこう出てくるので、グロいというよりは画面が汚いかなーくらいです。ガッツリ血が出まくってるぶん実写進撃の巨人のがなんぼもグロかったです。
スライム多用も怪奇特撮っぽさを助長してるのかもしれませんね。
ただし、じょうじや変態もさることながら、普通の虫がたくさん出てくるし街のシーンでは虫食も出てくるので虫が嫌いな人はダメかもしれません。視認することもダメなレベルの虫嫌いな人がこの映画を見るとは思えませんが。

全体を通して、というか完全に手放しで褒められる点はじょうじの存在でした。
じょうじは非常に良くできていました。最終的には可愛らしさすら感じます。
漫画アニメに比べると茶色みが強くて質感がややガサガサですが、あまりてかてかにしすぎるとCGも相まってのっぺりしてしまうのかもしれません。でこぼこ加減が着ぐるみ感をかもしており実体感がありました。
後から出てくる第二世代のじょうじも、額の模様のほかに立ち姿がほかとは違うスマートさがにじみ出ており、ちゃんと差別化してるのがわかります。
じょうじがしっかり作られているだけでこの映画はちゃんとテラフォーマーズだったと言えます。人間はおまけでした。

次、大道具小道具や背景作りについて。
冒頭の小吉と菜々緒の初登場シーン、今にもニンジャスレイヤーが飛び出してきそうな街の造形に面喰らいましたが、そもそも火星のテラフォーミング計画は地球の人口増加がヤバいレベルになってるから行っていることであり、漫画のアネックス計画時の時でさえ生活や人生に『後がない』者が多く集う世界観なのだからスラムじみた描写は自然です。逆に漫画の方の各キャラクターの生活描写があまり切羽詰まってるように見えないのが問題かもしれません。
むしろ他のキャラクターにも共通する普通にしてたら稼げないしどうしてもお金が欲しい後がない人々の説得力になっています。蛭間家とかちょっと落ちすぎじゃないかなという気もしますが。
ストーリー自体がバグズ1号2号ともに日本の単独計画ということで(逆にバグズ並みの宇宙船が日本単独で果たして作れるだろうかという不安は置いておいて)、そこそこのチープさながらも現状では最大限ちゃんと作ったように見える宇宙船内美術や宇宙服にも納得がいきました。
話のまとまり方とキャラクターの全員日本人へ変更(リーさん除く)も、この『バグズ計画が日本の単独行動』という改変がうまく作用していたと思います。
変態後の特殊メイクも、ニチアサの怪人ガワだと思えばまあこんなもんかなと思います。髪の毛の扱いにやや困ったんだろうなというのもよくわかります。漫画だと様になるかもしれないけど実写で逆立ててもなあ…かと言ってそのままでもなあ…みたいな。副艦長が変態したらツインテになったのはちょっと笑いましたがツインテがなんとなくカマキリっぽく見えて面白かったです。

キャラクターの改変について。
小吉と菜々緒と蛭間とあとティン=仁は主役級なので改変されませんでしたが、他はだいたい変わってましたね。この改変も、日本の単独計画であることと各人の変態の見せ場作りには程よい感じだったかなと思いました。原作ではいつの間にか死んだ人とかいましたからね。
出てる以上は大体のキャラに一度は能力的な見せ場があり、キャラ付けも連続殺人犯や密入国者や売春婦の元締めやヤクザや汚職警官など後がない感とあからさまに使い捨て目的で集められた感があり、ほどよく先の読めそうな要素と説得力がありました。
むしろ他が崖っぷちすぎて普通の(もしかしたら原作同様日本のスラムで底辺からのし上がってきたのかもしれませんが全く描写無し。公式サイトにも無し)キックボクサーで幼馴染を感染症で失っただけの仁のキャラがだいぶ軽くなってました。仁はちょっと残念ですね。
唯一変態なしで終わったゲンゴロウとオケラの能力も、件に関しては笑いましたがナレーションで「なぜ地中と水中探索を得意とするベースが選ばれたのかはわからない」という冷静かつ2部を読んだ読者の誰もが思っていたであろうツッコミが入れられたのでオチはついたかと。
リーさんはリーさんでした。原作にはないゴキブリと通常格闘で渡り合うシーンが追加され、普通に格好良かったです。本人にネタ感はありませんでしたが周りがやたら期待をかけていたのはちょっと原作リーさんみを感じました。まあリーさん以外は基本通常戦闘能力ありませんからね一般人ですし。
なお一番改変されていたのは本多博士でしょうが、仮面ライダーでよく見るマッドな博士状態になっており実家のような安心感を得たというか絶対あれ戦極凌馬の親戚だったと思います。いつライダーベルトを出して変身しだすかと思いました。

上記に関しては改変と現状再現できそうな部分との折り合いを上手く付けて一本の話にまとめようという気が感じられて非常によかったと思います。
連続殺人犯だから獲物にしたい女子を守るために戦うとか、マリアのキャラはゴキブリのいない国から来た密入国者なのでゴキブリを初めて見た時にすぐさま殺したエピがちゃんと成立してるし、まあヤクザの二人は笑うけど、汚職警官の強欲さがゴキブリバチキャラの博士を出し抜こうとする狡猾さに合ってましたし、蛭間がコンピューターに強いキャラだったから最後の本多博士に一泡吹かせる展開に持っていけたのでしょうし。
そこそこうまくまとまっているだけに、完全にネタとして見に来たらちょっと困るかもしれませんね。
いやそりゃ拙いところがあるのは分かりますが、最初に言いましたがこの映画はハリウッド映画とかと比べるものじゃないです。前向きな意味で人間が虫に変身してゴキブリ怪人と戦う特撮映画です。そう考えると頑張ったんじゃないかなと思います。

さあ、ここまで良かった部分を探して上げていきましたので、続いて駄目だった点。

小吉の演技。最初の、第一声でこれは駄目だ(棒)と思いました。他はそんなに。

全体的に戦闘シーンが追加されてましたが、リーさんのところはともかく、特に最後らへんの仁と小吉が戦うあたりはちょっと長すぎてくどいかなと思いました。局地的にテンポが悪いんですね。
あと宇宙船が飛ぶシーンやメダカハネカクシの能力で飛ぶシーンなど、エフェクトを見せる引きの構図のバランスが変かつ尺が微妙に長いことが多々有りやはりテンポが悪かったです。引きでもじょうじが動いてるシーン(じょうじ津波やじょうじが宇宙船に張り付くシーン)ではそうではなかったので、CG作ってるところの違いなのか編集の違いなのか。

実写進撃の巨人の真っ白いシアター空間(通称PV空間)に通じるツッコミどころの演出としては、なぜかブリッジに多数置いてある水飲み鳥でした。
いやまあ、なぜあるのかは分かりました。ネムリユスリカを起こすためです。起こすために水が必要だけど、宇宙に持ってくようなパックの水とかだと視覚的に水だとわかりにくいから、でしょう。あと話の展開上小吉と仁の最終決戦がバグズ2号内ではなく外で行われたため、蛭間の二度目の眠りから起きるための血しぶきがなかったからなのでしょう(外での戦闘の衝撃で水入りのコップが落ちて蛭間にかかるシーンがある)。
でもねえよwwwwってなりますよね。宇宙船のブリッジに水飲み鳥ですよ。まだいろはすのラベル貼られたペットボトル置かれたほうがマシでしたね。

最後に、最終決戦の決着のつき方です。
ふしぎなちからで変態を果たした死んでいたはずの菜々緒(カイコガ)の鱗粉で粉塵爆発を巻き起こしゴキブリを一掃。

うん。

日本のフィクションは粉塵爆発になんのロマンを見出してるのか知りませんが流石に無いです。
いや、事情はわかります。仮にも主人公の幼馴染であるヒロインが、主人公の行動原理でもあるヒロインが、一番最初に首折られてそのまま退場なのは一般感覚からはイカンのでしょう。ヒロインにも活躍の場を。わかります。特にこの話では原作通りのアネックス計画は起こらないでしょうから、菜々緒の存在が燈という次代に繋がることもないのです。完全に死んだだけ。漫画としてはその『いかにもな幼馴染ヒロインがいきなり首へし折られて死ぬ』という展開こそがテラフォの掴みであり(1部としては)それ以上の存在ではなかったのだとしても、世間一般としては主人公の次にクレジットされるキャラクターがこれではちょっと…というのでしょう。
でも、船内ならまだしも屋外で粉塵爆発とか無いし、火が効かないのはリーさんが証明済みです。映画ではリーさん対じょうじ戦はみんなが船内からカメラで見ています。あ、菜々緒は死んでたから見てないのか。
強いて言うなら変態後の菜々緒という貴重な姿が見れたくらいですが、このシーンだけ異様に冷静になりますね。

残念な点というか単純に疑問だったのは、最後の本多博士が射殺されそうになるシーンで弾丸を弾いたのはなんだったのか? です。
てっきり電気ウナギでも自分に移植してるのかと思いましたが。謎のシールドが弾丸を弾きましたね。


以上が実写版テラフォーマーズの感想になります。
予告もCMもひどいし前評判もだいぶ酷いので覚悟していきましたがそこまででもありませんでした。
でもおすすめ出来るようなものではないし、原作好きでも別に見なくてもいいと思います。
もちろん、見たら見たで広がるものもあるでしょう。
とりあえずの楽しみは、今後漫画のほうでキャラプロフィールに「漫画原作の映画やドラマの謎改変」が嫌いなキャラが出るかどうかですね。


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